久々になろうの作品のオススメを書きますー!
とある方のブログで、この作品を紹介されていて、なんとなく読んでみました。
感想は、「とにかく、読んでみてください」
その一言。
日本でも、戦争という現実が存在する時代があって、そこで生きた人がいます。
だんだんそれが希薄になって、歴史の一部に埋もれていく。
絵空事になって、現実味がなくなって、関心ももたれなくなってしまう。
それじゃいけないんですよね。
この物語の主人公である、役者の叶人は、なかなか芽が出ずにくすぶっているのですが、ハリウッドの監督に見初められて、大きな役を与えられます。
広島出身の叶人が与えられた役は、原爆の被爆者の役。
それを演じるため、彼は被爆者の父に連絡を取り……そんなかんじの物語。
叶人が役にのめりこみながら演じる姿を描いたシーンが圧巻です。
私自身が、叶人と同じようにその世界にはまりこみ、「カット」と言われて現実に戻るその瞬間、夢と現をさまよってしまった気がしました。
心に真っ直ぐに伝わってくる物語。
戦争の残す痛みを忘れないためにも、8月のこの時に読んでほしい物語です。
灰色の涙そんでもって、戦争ものをもうひとつ。
夏ホラー2008参加作品の「白骨街道夜話」
戦争に赴く兵士の悲哀を描いた作品です。
ホラーと言われると、ホラーとは言えないかなーとは思うのですが、幽霊が出ればホラーですって(笑)
それはいいとして。
ホラーがどうのとかそんなことはどうでもいい、と思わせてくれる作品です。
この物語、戦争に行った兵士の姿が本当に切なく、描写の細かさにぐっと来ます。
王道といえば王道の部分もあるのですが(ネタバレになるので言わないけど)、だからこそ泣けてくるんです。
「絶対生きて帰る」そう誓った兵士が、現実にどのくらいいたのだろう。
その中の何人が、帰ってくることが出来なかったのだろう。
残酷な戦争のその最中にいる彼らの苦悩や、それでも生きようとする姿が真に迫っていて、もう本当になんと言っていいのやら……
秀逸なのは、ラスト。
本当に涙が止まらなかった。
(9/13追記。作品を削除されるそうなので、リンクはずしました。でも、本当に好きな作品なので、感想は残しておきます)
久々に感想を書いてみました。
他にも感想書きたい作品が何個かあるんだけど、自分の小説終わらせるのが最優先なので、いずれ気が向いたときに書きます(笑)