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* ユーレーロミオに恋するジュリエット第3話
おはよーございます!
書いてる途中に寝ちゃって、起きてまた書きました(笑)
半分夢の世界に行きつつ書いたから、おかしいです。テンションも文章も\(^^)/

12月は何も書かないでポーと生きようと思ってたけど(笑)
またもや急激な執筆衝動に駆られて、書き始めちゃいました。

書きたい!って思ったときに書くのが一番です。

ってわけで、中断していた「ユーレーロミオに恋するジュリエット」第3話、興味ある方どうぞです。

☆注意☆
初稿です。粗がいっぱいです。

↓↓↓
ユーレーロミオに恋するジュリエット

目次はこちら

第3話「ロミオは真実を口にする」


「大丈夫?」

 はっと目が覚めて、辺りを伺う。すっかり日は暮れて、もう真っ暗だ。公園を囲んだ木々がざわついて、暗闇の中で蠢いている。

「……あれ? あたし、どうしたの?」

 仰向けに倒れているではないか。頭の後ろがじゃりじゃり痛い。

「倒れちゃったんだよ。大丈夫?」

 心配そうにあたしを覗き込む切れ長の瞳に、あたしは釘付けになる。吸い込まれてしまいそうなほど澄んだ瞳の奥に宿る温かな光は彼の性格を表しているようで、くらくらとめまいを覚える。
 あ、だめだ。また卒倒しそう。

「後頭部、けっこう強く打ったみたいだけど。たんこぶ、出来てる?」

 頭を少し上げて、後頭部をなでると、もっこりとふくらんでいた。

「たんこぶ、出来てる」
「よかった」
「え?」
「いや、後頭部打ったときは、たんこぶが出来た方がいいんだよ。出来ないと脳内出血の危険があるから」

 心配そうにあたしの後頭部を眺めながら、彼は右手を泳がせる。その動作が、どうやらあたしの頭をなでる動作であることに気付いて、脳に血が集結していくのがわかった。
 照れくさくってうれしくって、脳内出血起こしちゃうかも。

「大丈夫ですから! あ、でも! なでてください!」
「いや、あのさ」
「なでてくれたら、たんこぶ治ります」

 根性で治してみせるわ。なでてもらえるなら。

「さっきも言ったけど、俺は君に触れることは出来ないんだ」
「あたし、頭に妙な菌とか繁殖させてないですよ!」
「えんがちょ扱いしてるわけじゃないって」
「シラミとかもいませんから!」
「あのさ、俺の話、聞いてた?」

 小首をかしげ、あたしの顔をのぞきこんでくる彼は、やっぱり死ぬほどかっちょよくって、目が合っただけでぽっくり逝ってしまいそう。
 ん? ぽっくり逝く?
 何かがひっかかる。喉に刺さった魚の骨みたいなものが体中に違和感を産む。

「俺、死んでるんだよ」
「シンデレラ?」
「なんでお姫様」
「……ええと、え?」

 倒れる前、同じセリフを聞いた気がする。そういえば、時々半透明になってる気がする。お肌が透き通るくらい美しすぎて背景までも透過してしまってるのかと思ったけど、そんなバカな。

「十年前、俺はここで殺されたんだ。よく見ればわかるだろ? 俺の体」
「透けてるけど……世の中は半透明ブームだから。ゴミ袋も半透明だし。ブームに乗ってるだけだと思いました」
「いつ来たの、そのブーム」

 え? 来てないの?

「だから、俺は君に触れることは出来ないし……、俺に関わらない方がいい」
「え? あの、え? いまいち、よくわかってないんですけど。え?」
「――俺、幽霊なんだよ。ここにずっといる、地縛霊」

 んん? んー?

「だから、半そでなんですね! ちょっと心配してたんですよね。変人なんじゃないかって。よかったー」
「ちょ、そこ? 反応するの、そこ?」
「だって、春先に半そでって、寒すぎだし。小学生の冬じゃないんだし。ああ、なんだー。ほんと良かったー」

 ……って良くねえしっ

 目に力をこれでもかと入れて、彼を凝視する。
 風がふいたら揺れる煙のように、彼の体は時折揺らぐ。スクリーンに投影された映像がぷつぷつと消えるみたいだ。
 公園の片隅にあるブランコが、彼の体を通して見えると思ったら、白いシャツがはっきりと色をもって、景色を遮断する。

「ファンタス○ィック4!」
「超能力でもないからさ」

 ってことは、まじで?

「俺は、幽霊なんだってば」

 ユーレー。ユーレーって、なんですか?
 YOU! RAY! って意味じゃないよね?
 YOU、レイっちゃいなYO! の略でもないよね? レイっちゃいなよ、の意味がわからないし。

「……後頭部が痛いので、一度家に帰ります」
「そ、そうした方が、いいかもね」

 ずっこんずっこん響く後頭部の痛みに気付かないふりしながら、立ち上がる。体中にこびりついた土が落ちて、湿った感触が肌に残る。
 どこかに落としたカバンが見つからなくて、あたりをきょろきょろしていたら、彼がカバンのある方向を指差してくれた。
 制服のスカートを払いながらそこまで行き、カバンを拾う。
 振り返ると、彼がぼんやりとあたしを眺めていた。

 ああ! 見つめないで下さい! また倒れちゃうから!

「どうして、君は俺の姿が見えるの?」
「え?」
「今まで俺の姿を垣間見たやつはいたけど、会話を交わしたことなんてなかった。皆、俺を見ても逃げていく。君の目に、俺はどう映ってるの?」

 少女マンガのヒーローのように映ってます。

「悪い。俺のことは忘れて。忘れた方がいい」
「嫌です」

 こんなイケメンを忘れるだと? 地球が静止したって無理だわ!

「また来ます」
「え!?」

 彼が一瞬見せた寂しげな表情に、あたしの心は絡めとられていく。置いてかれる子犬のような、捨てられる子猫のような。きりりとした瞳から放たれる寂しそうなオーラは意外にも思えた。
 だけど、だからこそ、その意外性が心を打つ。

「YOU! レイっちゃってるNE!」

 略してユーレー。



―‐―‐―

ファンタスティック4は、飛行機の中で見た記憶がある・・・
ファンタジック4だと思ってた・・・調べても出てこないから、泣きたくなった(笑)
拍手する 2008.12.15 Monday * 06:19 | 執筆中小説 | comments(0) | trackbacks(0)
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拍手する 2009.11.05 Thursday * 06:19 | - | - | -
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