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拍手する 2009.11.05 Thursday * | - | - | -
* 神様がくれた。第9話執筆。
神様がくれた。第9話執筆終わりました!

いつもは話の序盤をのっけてるから、今回は終わりのほうにしてみました(笑)

もう何話か書いたら記事から全部削除して隠します。 
続きはいずれどこかで(笑)

 


 終業式を終えて家に帰って、誰もいない家に帰った瞬間。足元が崩れていくような感覚に陥った。何も無いと思った。この手にもこの体にも、この心にも。
 蝉の声が耳の奥まで響いて反響して、駆け巡った。
 友達がいないわけじゃない。家族に愛されていないわけでもない。恋人にだってふられたけど、しがみつくほど愛してたわけじゃない。
 当たり前にあるものを当たり前に享受して、何かを失くすこともない。
 だからこそ、空しい。
 熱を持つ体。でも底冷えした心。行き場をなくし、持て余す。
 必要なものも必要でないものも手に持っているから、何が大切なのか、もう見えない。

「何もかも無くしたら、何が大切なのか、わかるのかなあ……」
「それじゃ、遅いだろ」

 実由の持っていた線香花火からも火が落ちていった。砂の中に埋もれた火種はやがて光を失っていく。

「私、自分で見つけたいんだと思う」
「何を?」
「自分で手に入れられるもの」

 それって、なんだろう? 自問自答して、実由は膝を抱えた。
 悲劇のヒロインみたいに自分を哀れんでいるようで、自分自身を気持ち悪いやつだと思った。苦しいとか辛いとか、原因も無いくせにストレスを溜め込む愚かさを嘆きたくなる。

「みゅーちゃんは、笑うとかわいいよな」
「え!?」
「ここにいる間は、俺が話し聞いてやるからさ。だから、笑って」

 な? と白い歯を見せて笑う厚志の手が、実由の背中を叩く。その手の大きさが、包み込んでくるようにあったかくて、実由はうっと泣きそうになった。


‐―‐―‐―

厚志は死ぬほど優しいイメージ。
こんな優しい男いないよ!!ってつっこみたくなるほど優しい男の子にしたいのです(笑)

拍手する 2008.09.29 Monday * 01:17 | 執筆中小説 | comments(0) | trackbacks(0)
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